キーワードは共有化。
注目すべきは、『品種固有の情報』と『共通化できる情報』の部分です。 各アイテム毎にどのような内容の表記を使っているのか、項目に分けて整理します。 副資材への表記内容は、概ね、
会社ロゴ、会社名、シリーズの商品名、商品のロゴ、商品の種別、内容量・数量、外装箱内への入数
などといった項目が使われていると思います。 その中で、共通の項目と個別で使われいる項目とに仕分けします。
同一の会社で作られている商品であるなら、社名や会社ロゴは共通の項目です。 また、商品名が同一で、それに係る種類が分けられているとするなら、商品名が共通項目ということになります。
資材の単価が下がる!
まず、プレ印刷って、ご存知ですか?
プレ印刷とは、資材の制作過程で予め印刷しておくことを指します。 アイテム毎に資材が分けられてしまうというのは、プレ印刷の印刷内容に起因しています。 共通の項目も個別対応の項目も、全て一括りに印刷してしまうことで、サイズが同一であるにも関わらず別々の種類が出来上がってしまうのです。
しかし、個別で使われている項目をブランク(空欄)にして「共通の項目だけ」をプレ印刷の対象にするとどうでしょうか? 賢明な皆さんならすぐにお分かりと思いますが、それらは〝同一種〟ということになります… よね?
でも、ブランクにした部分をどうするの? という疑問が残ると思いますが、その点については安心してください! IJPやLMといった印字機器で対応するという方法で解決できます。
結論として、プレ印刷の項目を共有化することで資材を1種類に集約することができるというわけです。 1種類に集約できれば、1種類なので保管場所を分ける必要がなくなります。 また、そのメリットの他に、実はもう一つ大きなメリットがうまれます。 それは、資材そのもののコスト削減です。
なぜそれが可能になるか? それには制作会社側の事情が関係しています。
どういうことかというと、アイテム毎に別けて資材をオーダーするという裏には、それを制作する会社側にも同様の手間や負荷が発生しているからです。
資材のオーダー側、つまり、受け入れ側で仕分け・管理が必要なように、制作する側でも仕分け・管理といった作業が必要になります。 それに加えて、彼らには印刷の工程があります。 アイテムが変るということは、その都度、印刷のための〝原版〟を変えるという作業が発生するのです。 また、対応する機械によっては、原版を洗浄するという工程も発生します。
結局、そういった作業は、作業工賃として資材単価へと転化されるのです。
逆に、共有化すればどうなるか?
制作物が1種類になるため、おのずと、印刷時の手間や、製品の仕分け・保管といった作業負荷もなくなるため、制作コストの低減に繋がります。 すなわち、資材単価を下げることができるというわけです。
また、アイテム毎にオーダーするという手間がなくなり、且つ、アイテム毎に分散していたオーダー枚数を集約させ、一括でオーダーすることができるようになるため、バリューメリットも期待できます。
… 如何でしょうか?
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