捺印作業時の問題点。
捺印作業では、コーダーと言われる捺印を行う専用の器材、もしくは、専用のゴム印(スタンプ)を使って行われます。 コーダーを用いる場合では、コーダーに対象となる文字列のゴム判をセットして捺印が行われます。
その際、この一連の作業の中では、
★ ゴム判のインクで製品となる袋や、作業者の手が汚れてしまう。
★ ゴム判は消耗品である。
★ ゴム判のセットを間違えるリスクがある。
というような問題が発生しています。
作業者の手や製品となる袋自体が汚れてしまうのは、インクを扱っている関係上、致し方ないことかもしれません。
こと、捺印の方式ではゴム判の交換のたびに汚れてしまう率が高いため、作業者からすればそれがストレスになってしまう可能性は否めません。 また、袋が汚れてしまうと、汚れ方によってはロスになってしまいます。
また、ゴム判そのものは消耗品であるため、新品への対応が疎かになってしまうと判の部分的な摩耗や破損、欠損などで鮮明な捺印ができなくなってしまいます。 この場合、捺印した文字列の読み間違えや認識違いといった新たな問題を誘発してしまう可能性もあります。
捺印作業最大の問題。
捺印作業の中での最大の問題は、ゴム判のセットミスによる事がらです。 これは、重大な問題に繋がっていく要素をはらんでいます。
ようやくゴム判をセットし、捺印作業が行えたとしても、ゴム判のセットを間違えれば当然その資材はNGになります。 この時、作業の最初のうちに間違いに気づけば損害は極小で済みます。 が、間違いに気が付かず、間違った状態のままで流通してしまったとするなら、計り知れない損害が発生することになります。
また、捺印作業ではこういった製品に対する問題の他に、もうひとつ、現代特有の問題があります。 それは…
担当者問題。
スタッフの問題です。
捺印作業は、一見すると誰にでもできそうな単純な作業に見えます。 しかし、一連の作業の中に特殊な要素が含まれていることから〝職人的〟な専任作業になってしまっているのは否めないのです。 特殊な要素とは、捺印にかかる資材の管理全般の業務のことです。
どの製品に対して、どのようなサイズの袋を使い、どのような捺印を行うのか?
作業フローが定められ、指示書として捺印する内容などといった情報は準備されるのでしょうけど、作業効率が重視される中にあっては、ある意味、担当者の作業的なスキルに依存している側面があるのは想像に難くないです。
専任になってしまうのは、そういう特性のことが起因しているようです。 それゆえ、スタッフの配置が難しくなって、また、最近では、担当の高齢化による問題も出始めているようです。
こと、スタッフの問題は死活問題です。 担当がいなくなるとなれば、作業そのものができなくなってしまいます。
… こういった問題をコストと言う視点で考えてみればどうなるでしょうか?
何もせずに放置しておくと、どんどんと〝無駄な〟コストが垂れ流されていくということは明白ですよね。
ここまでのところで、あなたの会社では如何でしょうか? 大丈夫ですか??
では、何を改善すれば、これらの問題が解消できるでしょう?