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機械設計を行っていくための2つのエッセンス。

けたろーです。

このクールのドラマで久しぶりにハマるやつがあって、昨日はそれを食い入るようにみてました。 

日本のドラマにしては、撮影スケールがデカくて、金もかかってそう。w シナリオ、演出もハラハラドキドキで、ものすごく面白い。 そんなドラマも次週で最終回。 見逃せないな。 (*^-^)ニコ

しかし、ドラマにしても、映画にしても、そのシナリオとか、演出ってどんな風に組み立てていくんだろう? って感心する。 やっぱ、話しの流れや展開をイメージしながらやっていくんだろうなぁ。

ところで、イメージするって言えば、実は機械設計でも同じなんです。 今日は、その話。

機械設計は難しい?

機械設計と聞くと、概ね、

バリバリの理系っぽくて、なんだか難しそうだな。

なんていうイメージを持たれているようで、実際、そういった言葉が返ってくる場合が多いです。 『それ、私には絶対無理!』っていうのも。 w

確かに、〝機械っていう物〟を想像すると、それを設計するのだから複雑で難しいイメージを持たれるのは無理もないことなのかなって思えます。 でも、機械設計って、それほどでもないんですよ。w

もっとも、機械を考えるにあたってのメカニズムなどの機構動作の部分や力の理屈、金属などの素材、加工方法などの技術や知識の面は心得ておく必要はあって、それなりの勉強や基礎は必要なのだけど、でも、それって学校で学んでいなくとも、ある程度経験を重ねればなんとかなるもんです。 むしろ、それよりも、もっと大事なことがあります。

大切な2つのエッセンス

設計していく上では、技術も知識も大切なのだけど、もっと大事なことが2つほどあって… エッセンスというべきものかな。 それは、

〝聴くこと〟と〝想像力〟

です。 

それをいうと、『設計とは全く関係ないやん!』って、思われるかもだけど。w 

でも、技術よりも知識よりも、これが大事なんじゃないのかなって、ボクは思っています。 なぜ、そう思うのか? ちょっと説明しますね。

〝聴くこと〟と〝想像力〟。

当たり前のことなのですが、機械とは、それを欲しい人や使う人がいて初めて成立します。 こと、産業機械という役割を考えた場合では、なおのことです。 もし仮に、ものすごく性能がよい機械ができたとしても、それを使う用途がなかったり、もしくは、それを欲しがる人が全くいなかったらどうでしょうか? 機械としての意味を成さないでしょう。

まず、聴いて相手を理解すること。

例えば、何に困っていて、どういう風にしたいのか? とか、どんな機能をもった機械が欲しいのか? とか、こんな機械が欲しいとか、こんな機械を使ってみたいとか、そういう話を、まず〝聴くこと〟が大切です。 〝聴くこと〟で、機械を製作していく上での課題が明らかなります。 

でも、ここで注意したいことがあります。 それは、〝どんな風に聴くか?〟です。 

〝これは、こうに違いない。〟 あるいは、〝これは、・・・のはずだ。〟 みたいに、自分で勝手な先入観や思い込みを持って聞いてしまうと、間違った認識が生まれてしまう可能性が生じます。 認識が間違ってしまうと、当然、出来上がった機械も的外れになってしまうのです。 

聴くことへのコツは、『先入観を持たないこと。』です。 

常にフラットな姿勢で、相手の話しに耳を傾け、真摯に聴く。 相手が本当に困ってること、やりたいこと、欲していることは何なのかを真摯に聴き取るのです。 ということを思うとヒアリングするというよりは、〝傾聴する〟と言うことの方がピッタリです。

聴いた後には想像力。

よく聴いた上で、その次には、最大限の〝想像力〟を働かせます。 

想像力とは、〝どうすれば、それが実現できるのか?〟ということです。 物理的にできるできないは、ひとまず、置いておいて、

こうすればどうだろう? 
あぁすればどうだろう? 
こういう方法はどうだろう?
こんな形はどうだろうか? 
こんな風にすればどうだろうか?

全体としてのイメージ、機械が動いている時の動作的なイメージ、機械を現場に置いたときのイメージ、作業者が使ってる時のイメージ… など、出来得る限りの想像力を膨らませて、それをイメージしてみるのです。

『だめだ、できない、無理』という否定的な考えは一旦、置いて、さまざまな可能性を考えてみる。 

その後は、動作や運用面、費用などを含めて、現実的なところへ落とし込む。 機械としての全体像を掴めるくらいに想像力を行使することができれば、後の具体的な設計は非常に楽になります。 なぜなら、イメージに従って設計していけばいいからです。

設計という業務でなくても。

よく聴いて、そこから想像力を働かせて、設計(ものづくり)へとつなげていく。 結局、聴くことや想像力を使うことで、最終的にどうアウトプットするのか? ということであって、機械設計の場合は、機械という形へアウトプットするということです。

ということを考えると、聴くことや想像力を使うというプロセスは、何も機械設計という業務に限ったわけではなく、営業職でも、他の技術職でも、事務職でも、仕事全般的にも言えることで、強いて言えば、人間関係全般的にも言えるということです。


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