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脱プラ容器からの紙箱。 簡易的なカートナーあります。

けたろーです。

フェイスブックで〝思い出〟をみてたら、大阪に巨大な台風が直撃したのが今からちょうど5年前だったんだよね。 あの日は工場にでていて、てっきり、親父も来てるもんだと思ってたら… ボク独りきり。 

お昼を過ぎたあたりから、風雨が強くなってきて、スレートの壁が剥がされてしまうのか? って思ったくらい、それはそれは、今までに経験したことがない怖さで、事務所で独りでいるのがすごく心細くて震えていました。 幸い、うちの工場は何事もなかったんだけど、得意先のところでは、屋根が飛ばされたり、かなりの被害がでたみたいです。

備えあれば、とは言うけど、対策はしていても、備えという面では薄いかな。 反省。

さて、今日の話題は、台風の話題ではなくて。w

プラスチックからのシフト。

レジ袋が有料化になって久しいですよね。 自前の買い物袋が当たり前のようにもなってきた。 

でもね、ボクが小学校くらいの頃… だから、今から40年ほどくらい前かな、うちの祖母は買い物にはいつも、藤製のカゴをもって出かけていたのを覚えてる。 周りも皆そんな感じだったような気がする。 

買い物は、近所の商店街。 八百屋や魚屋が軒を連ねていて、今のようにトレーに入ってラップなんてされていない状態。 店先に整然と陳列されていて、『これとこれ、お願い。』って、店主にいうと『まいど!』なんて、威勢のいい声とともに新聞紙にくるんでくれて、値段の計算はもっぱら暗算。 代金を払うと、天井からゴムでぶら下げたカゴからお釣りを取り出して、ありがと! な~んて。 概ね、どこの店もそんな感じだった。 

そうそう、うちの母親は暗算が得意だったんで、買い物するたびに店主と、〝どっちの計算が早くて、正確か?〟の計算バトルが始まって、子ども心に、〝母ちゃんスゲー〟 なんて、思ってたもんです。 笑

で、いつの頃からか、そんなスタイルの店が今のようなスーパーマーケットに変って行って、店主との駆け引きもなくなって、それとともに、野菜や魚もトレーに入れてラップされるようになって、『レジ袋』が主流になって…

という流れは、同世代の方ならご周知のことだと思います。

でも、〝持続可能な社会に〟なんて言うものの、昔の方がもっと持続可能なスタンスだったと思うのはボクだけなんだろうか? って思うわけです。 (^_^;) 

なんだか、すごく人間のエゴ丸出しというか、それもこれもどれもこれも、全部ビジネスの上で成り立ってるのかなって勘繰ってみたりしますよね。 苦笑

で、最近の潮流は〝脱プラ〟がトレンドでもあり、キーワードにもなってますね。 けど、ちょっと落ち着いてきた感はありますけど。 でも、包装業界ではそのトレンドへの乗っかりが顕著です。

まぁ、一般消費で考えると、プラスチックを使うという面で真っ先に目につくのが、〝包装〟なので仕方がないのかもしれませんが。 

脱プラ。

各メーカーがこぞって、プラから紙へ舵を切っています。 プラスチックを使っていた包装は、カートンのような紙箱を使った包装に切り替わり始めてますよね。 

もっとも、全面的に紙になっているのか? 

というとそうでもなくて、フィルム材との組合せが多いです。 やはり、紙だけだと防水の面で問題があったり、外気とのバリア性という面で少し劣るため、フィルムをラミネートしたり、紙の表面にある種のコーティングを施したりといった方法で、プラスチックから紙へシフトさせているようです。 

現実的な面で考えると、プラスチックをゼロにすることは不可能でもあるため、脱プラと言いつつ、結局、『減プラ』というのが正しいのかなと思ったりします。

これは、あくまで個人的な意見なのだけど。。 この動きは、世界が協調、共通的にやってるのか? というとそうでもなく、やっぱりバラつきはあるみたい。 本当なら、全世界が同じベクトルむいてやるのが一番だと思うのだけど、そこは、利権などがひしめいてるので、そう簡単にはできないのかなと。 穿った見方をすれば、SDGsでさえ、利権だもんね。苦笑

そうそう、この前アイルランドに行った時にホテルに置いてあったミネラルウォーターのパッケージ。 ホテルの部屋におてるミネラルウォーターって、ペットボトルが一般的なのだけど、ここのは紙製の容器。 さすが、ヨーロッパ(って、ドイツではなかったけど。)先進だなって思った。

紙箱に対応した装置。

うちでは、〝ブリスター包装〟というプラスチックを使った包装向けの機械をつくることが多いのですけど、紙箱に対応した機械も製作できます!

紙箱を成形する装置を〝カートニングマシン(カートナー)〟と呼ぶのですけど、カートナーを専門的に製作しているメーカーでは、概ね、自動機が主流です。 

供給部に箱になる前の平たい状態でカートンをストックして、それを吸盤でピックアップしながら四隅を起こして、立体にして、中身(製品)を装填し、両側を封かんする。 そういう作業を一連の流れで自動的にやってしまうという装置です。 機械の動きをみていると、ホント、よくできてるなって感心しますよ。 

中身の装填は人手に依る場合もあるのですが、ほとんどの場合、自動で装入されるのが主流です。 まぁ、生産規模に依るところも多いのですが…

自動化に対応したようなカートニングマシンは、そこそこまとまった生産量の製品なら大いに活用できるのでしょうけど、概ね、機械代が高額になるため、多品種小ロットの場合などでは設備投資的に少ししんどい面があるんです。 そこで!

多品種小ロットにぴったりのカートナー

〝簡易的〟なカートナーを創りました。 それが、これ。 

何が、〝簡易的〟なのかというと、機能を絞り込んで【封かんのみ】に特化したからです。 

正直なところ、リリースしたのはかなり前のことなので、今はもっといい機体が製作できます。 例えば、この時は、消費期限などの印字に〝ホットプリンタ〟を搭載したのですが、インクジェットに置き換えて更なる利便性を図るとか、タッチパネル化して、操作性をアップするとか… 使い勝手の面で性能アップ可能です。

作業と機械の流れ。

ざくっと、機械の流れを説明すると、

  1.  立体にする前の平たい状態のカートンの四隅を手作業で起こす。
  2.  手作業で中身(製品)を入れる。
  3.  糊引きしないフラップを手作業で折り曲げ、機械のレーンにセットする。
  4.  機械はそれを順次搬送し、フラップに糊引き(ホットメルトの塗布)を行う。
  5.  搬送中にフラップを折り曲げ、製缶(封かん)を行う。

という感じです。 箱サイズへの調整は、高さ調整や巾調整をすれば簡単にサイズ変更ができます。

生産数がそれほどでもないのだけど、箱のサイズが多い、と言う場合にすごく便利です。 なお、この機体の対応条件は、カートンの両側とも〝4枚フラップ〟であることが前提となります。 

あ~、4枚フラップしかムリなのね…

って、ちょっと待ってください! その他のパターンでも対応は可能です! 

例えば、底面がワンタッチカートンで片側を糊引き封かんしたいとか、糊引きではなく差し込み式のカートンに対応したいとか、ご使用のカートンの種類をご相談いただければ、それに準じた仕様に対応可能です! 

あと、繰り返しになりますが、お伝えしている機体の製作がかなり前なので押しボタンスイッチの仕様になっていますが、タッチパネルへの対応もできます。 もっとも、起動・停止だけで操作ができるというのも、この機体の特徴でもあるので、この仕様でも何ら支障はないのかなとも、思ったりはします。w  ちなみに、タッチパネルにするとエラー情報とか、その他の情報を表示できるので便利です。

機械諸言と動画。

こんな感じの装置仕様になっています。

外形寸法;W660xL4500xH1070mm
⇒ カートニング部;   W660XL1250XH1070mm
  装てん用コンベア部; W260xL3200xH920mm
主モーター: 0.4kW (インバーター制御)
能力;12~45カートン/分 ※ エアー源要
ノードソン搭載。(※) ※ 他メーカの採用もあり。

動作はこんな感じです。 古い映像で恐縮ですが、参考になれば幸いです。


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