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機械の見積もりって、実は悩ましいのです。

けたろーです。 

最近は、段々と物の値段も上がってきましたよね。 スーパーに買い物に行って、なんていう買い物はしてないのに、支払い時にぞっとしてしまう。 (^_^;)  

買う内容は変わってないけど、値段だけがあがってる。 もしくは、見かけの値段は一緒なんだけど、内容物がすごく少なくなったり、小さくなったりして、なんだか、損した感じになるってありませんか?

よくよく考えると、日本(人)は、低価格帯に慣れてしまってるのかなって思ったりします。 低価格帯は、一見すると、消費者にとっては〝安く〟買えていいように思えるのだけど、全体をみると、ちょっとどうなんだろう? って思いますよね。

また、最近では為替の影響とか、ガソリン価格とか、社会情勢とか、もろもろの状況で価格がすごく変化してきてます。

というわけで、今日の話題は機械の値段について。

見積もりって、難しい。

どのように機械の値段を決めてるのか? 

実は、見積もりを依頼されるときが、ものすごい悩ましいことでもあります。 決まりきったモノを造っているような会社でも、恐らく最初の値決めには、かなりの労力を割かれているはずです。 最初の値決めで、消費者に対して喜んでもらえるかどうか? が決まるからです。

まして、うちのような〝ワンオフ〟オーダーメードともなれば、なおのコトで、実は、ものすごく悩ましい事柄なのです… 

その昔、世間的には見積もりは有料だった時期もあります。 はっきりいって、見積もりの作業の労力ってのは、半端ないのです。 依頼があって、打ち合わせして、なんなら、現場へ出向いて現状を確認して、金額を弾いて… 

それが、いつのころからか、誰が始めたのでしょうか? 見積もりは無料というのが暗黙になっている。 でもね、例えば、それが自社から遠方にあるところだったら、打ち合わせに出向く費用はこちらの経費。 もしも、決まらなければ?? また、機械・設備の立場からすれば、見積もりをした際に出す資料を他社向けに転用されるリスクだってある。

依頼する側からすれば、当然だろ? って思われるかもしれませんが、立場を変えて考えてみてください。 

悩ましいと思いませんか??

価値を理解してもらう。

お客様からすれば、リーズナブルな価格で購入できて、且つ、それによって生産現場での利益が(期待以上に)確保できることが絶対条件ですよね。当然のことだと思います。 

その一方のボクらからすれば、売価に妥当性があって、且つ、リスクなく利益が確保できることが望ましい・・というわけです。 そのバランスをとるのが、結構、難しくて、そもそもを言うと、お客さんは概ね、〝値段だけ〟で判断される場合が多いのです。 (^_^;)

こと、機械物は〝動き〟を伴います。安全に動作することはもちろんのこと、アウトプットが契約時の文言通りに出せるか? ということも絡んできます。 価格だけで、その是非を判断されると、ちょっとなぁって思うわけです。

xxの方が安いやん。

言われた経験があるのが、〝xxの方が安いやん〟っていう言葉。 国内の競合他社なら、まだ許せるのですけど、その比較対象をアジアな海外の国にされるのが、つらいんです。

ある時は、こちらが創ったものをみながら、

お宅、これナンボで創ってますの?
うちは、xxの国から安く買ってますねん。 
xxで創った方が安くできますよ。

またある時の客先での打ち合わせでは、

台湾からだったら、安く買えます。

ですって。 

ほな、初めっからそっちで手配すればいいのに! 

って思いますよね。 すごく、失礼だなって思いましたよ。

せっかく、見積もったとしてもそういういいかたされると、見積もりした甲斐もなし。 なので、それらのケースでは、こちらから丁重にお断りしました。

リスクも。

見積もり時にたまにやらかすのは、【これ、簡単ですねん。】って、手作業ですごく簡単にやってのけるさまをみて、『これなら、簡単にできるかも』と、安易に見積もってしまうという〝罠めいた〟事がら。 (^_^;)  あとは、相手の〝簡単なんで〟という言葉を鵜呑みにしてしまって、安い見積もりをしてしまうという。

リスクという言葉がありますが、今までにない、『ワンオフオーダーメード』で新規に機械を製作する場合というのは、それなりのリスクを伴っています。 要は、はっきり言って、〝やってみないと何とも分からない〟という領域のところです。

なので、それに対してのリスクをどれくらいみたらいいのか? 検証の余地もないまま、ただ、〝ザクッと見積もりをくれ!〟と言われる時が一番怖いんです。 

金額が独り歩きする。

何が怖いか? 見積額を提示したら最後、その金額が独り歩きしてしまうということ。

金額が高い分には、減らすことができて、且つ、その行為は客先も受け入れてくれます。 ところが、低く見積もってしまって、高くならざるを得ない場合、客先の納得が得られにくいんです。

例えば、当初1000万っていう見積もりを出して、それが800万になる場合と、600万で見積もって、最終的に200万アップします! という回答なら、印象としてどうでしょうか? 同じ金額でも前者の方がうれしいですよね? 

また、見積もり内容の詳細はどうあれ、最初に発した金額が客先の頭にインストールされて、その金額がずっと引きずられてしまうというのもあります。 なので、最初に提示する金額には、細心の注意が必要というわけなのです。

機械の価格設定についてを

動画でしゃべってますのでよろしければ是非。笑  撮影は2015年ですが、今でも〝ほぼ〟同じです。(^^ゞ

それにしても、こっぱずかしい・・・。 声小さいな。w ウィスパーボイスだとよく言われます。ww

価格についての想いをしゃべってます。

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