けたろーです。
別の台風がきてますね。 しかし、年々台風の規模もデカくなってきてる。 被害がでないことを祈るばかり。
さて、ある日の会話で
仕事を継続していく上で大切なことって何だろう?
という話題になったことがあります。
これは、仕事を〝会社〟や〝事業〟という言葉に置き替えることもできて、また、継続は『存続させていく』ということでもあり、ちょっと奥が深い問いになりますよね。 というわけで、今日の話題は、それ。
仕事を継続していく上で大切なことって何?
この問いかけについて、皆さんはどんな答えを持たれますか? ボクは一種の連想ゲームに近いなと感じたので、こんな風に連想してみました。
そんな感じで、セルフ問答。 頭の中でグルグル回してました。
ボクの考え。
これについては、会社の形態や事業の規模、個人のスキルなどによってもいろんな考え方や意見が出てくると思います。 だから、答えが出たとしても一つではないでしょうし、何が正解ということもないと思っています。
また、答えが出たとしても、その時々での置かれてる立場や状況によって変わってくる可能性もありますよね。
仕事をしていく上で、お金も確かに大切だし、お金がなければ事業として回らないのも事実です…
でも、ボクの考えの中では、それ以外のところが大きく影響していると思っていて、まぁ、それが甘いと言われても仕方ないのでしょうけどね。笑
今のボクが強く感じているのは、仕事をしていくという中には、必ず【想い】の部分が入っていて、その【想い】を伝えていくことがお金以上に大事なんじゃないか? だからこそ、〝具体的に、自分たちを伝える。〟というのが大事なんじゃないのか? と思っています。
営業することも大切な要素だと思います。 でも、営業するしても、そこに何かしらの想いがないと相手には伝わらないし、共感すら得られないと思うのです。
とするなら、しっかり自己開示をして、具体的にわかりやすく自分たちの想いを相手に伝え、届けること…
想いを伝えて、そこに〝理解を求める〟のではなく、自分たちの活動や行動に共鳴・共感してもらうことが大切なのだと思っています。
町工場の世界で。
ボクが今いる〝町工場〟という枠で考えてみれば、一昔前までは〝自分たちの想いを伝える〟なんてまったく必要のない事でした。 少なくとも、ボクの目にはそう映っていました。
【想い】の部分よりも、むしろ〝そのモノが(作れること、あるいは所有していることが)どれだけすごいか〟という、他との〝物理的な(スペック)〟優位性を伝えることの方が重要だったのです。 …というか、正確に言うと、〝重要〟というより『楽』だったというのが正解かもしれません。 例えば、こんな感じです。
あの製品より、うち製品の方が勝っている!
あの会社より、うちの方が最新でいい設備を持っている!
相手と比較して、どうだ! って言う感じ。 ありがちですけど、ほとんどがそうです。
他と比較したスペックを羅列しておけば十分仕事につながっていました。 また、それを見る側も、『おー、すごい技術や設備を持ってるのだな。』と〝そこだけ〟にフォーカスして、仕事を依頼している感は否めないです。
しかし、時代の流れとともに、そういう内容の伝え方では徐々に通用しなくなってきています。 特に、受け手側の意識の変化は顕著ですよね。 この一因として、商品サイクルが早くなったことを挙げます。
仮に、〝今〟最新の設備を保有しているとしても、新しい機種がでてきた瞬間に〝最新である〟という優位性がなくなってしまいます。 これは、同じ機種を保有するところがでてきた場合でも同様です。
今は、ネットを叩けばすぐに検索ができます。 サイトを比較して、A社とB社が同じ設備を持ってるなんてこともすぐにわかるのです。 となると、その状況を打破するために、企業側は、概ね〝プライスダウン(安売り)〟という策をとります。
安売りは、更なる安売りを産み、強いては市場破壊につながっていくのです… スペックに頼った発信には、そういったリスクが潜んでいます。
スペックで表現できない何か。
もちろん、スペック的な情報も必要だとは思うのですが、それらは真っ先に強調して伝えるべき事柄ではなく、また、どれだけ最新の設備を保有していることを謳ったとしてもそれだけじゃダメなんじゃないか? と思うのです。
実は、ベトナムに行く機会があり、現地の工場を見てきたのですが、保有されている設備は日本のものとほぼ同じ、というよりむしろ、彼らの方が最新でした。(汗)
基礎的な技術の面ではまだまだ日本に分がある状況ではあるのでしょうけど、あちらの方が人件費も安く、同等、もしくは、それ以上の性能の機械を保有し、且つ、資金力もあるところが多いということを考えれば、かなり脅威ですよね?
この点は、中国にしても、その他アジアの地域に対しても同じです。 国を巻き込んで、スタートアップを仕掛けるのが流行っているみたいで、潤沢な資金を用意して、最新の機械をバンバン導入して、仕事に繋げていくというスタイル。
また、スタートアップを仕掛ける人は、日本の会社で働いたことがあるという触れこみ。 日本の品質基準を満足することができて、コスト面でも小回りがきけますよ! っていうキャッチで事業展開されていました。
つまり、我々は、彼らとの違いを明確にしなければ、まったく太刀打ちできなくなってしまう可能性が高いということです。
まして・・・ 日本が求める品質はうるさすぎて、しかも、コスト高になるきらいがあることを考えると、彼らが見ている市場は、日本ではなく、日本以外の国々です。 諸外国の品質基準は、そこそこ程度(日本の80~90%?)でよくて、且つ、日本より金払いがよいとすれば、なおのコト、日本は見放されてしまうのは必然ですよね。
とするなら、まっ先に伝えるべきは、最新の設備を保有していることなどではなく、〝自分たちが持っている具体な考えや意見〟という〝想い〟の部分が重要になっくるのではないでしょうか?
想いの部分は大切。
例えば、同じような商品を買おうとする場合、A社、B社ともに、製品の品質も、製品スペックも差異がないと仮定して、こんな状況をイメージしてみます。
生産現場はある程度綺麗ではあるものの、スタッフは皆、不愛想で笑顔もなくつまらなさそうに、ただ淡々と仕事をしている。
生産現場はとてもきれいで、スタッフは皆、愛そうよく、キラキラした笑顔で楽しそうに仕事している。
さて、あなたならどちらを選びますか?
まぁ、生産現場が見えるわけではないので、それが選択条件になるとは考えにくいのですが、逆を言えば、だからこそ製品のみならず、バックグラウンドも伝えた方が賢明というわけなんです。
どういう気持ちや考えでその商品を製作しているのか? 製品自体はもちろん、その開発秘話とか、生産における苦労とか、工夫していることとか、ネタはたくさんあるはずです。 そういった諸々を伝えていくことで、自分たちを知ってもらえるチャンスが増え、また、それによって、仕事の巾がもっと広くなる可能性が生まれるはずです。
上記のB社のような環境であるなら、それがやりやすいでしょうし、むしろ、活用しなければもったいないです。笑
自分たちをより具体的に伝えていくというのは、そういうことです。
どんな風に伝えていくか?
では、どうやってそれを伝えていくか? なのですけど…
今や、ブログなり、SNSなり、誰もが簡単に情報を発信するためのメディアをもてるようになりました。 それを使えば、簡単に想いを伝える(発信する)ことができます。
そういったツールを使って、自分(達)の想いや考えをしたためていくのです。 そうすれば、必ずやそれに共感してくれる人が現われるはずです。 情報を発信していくということが、その足がかりや取っ掛りに繋がっていくはずです。
ただ、自分本位な情報発信になってしまうと、かえって逆効果になってしまうので、ちょっと注意が必要です。 オレはすごいねんぞ! ってドヤ顔ばかりを強調されても、ちょっとゲンナリですもんね。
相手のことを想いながら、自分の想いを発信していく。 難しいんですけど。w
というわけで、 発信を続けていきましょう! 今回は少し自戒を込めて。(^_-)-☆
あっ! 情報発信時には、あまり〝盛らない〟方がいいですよ。くれぐれも、注意してくださいね。
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