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機械の老朽化。 早めの決断が大切です!

『機械が古くなってきたんで、入れ替えたいんです』 という案件を頂きました。


こんにちは、
大阪・柏原で、時短設計®の視点で〝合理化・省力化〟に向けた機械・装置をワンオフで手掛けています。 

ダイセイテッコウ けたろーです!

さて…

長く使うのもいいんだけど…

ちょっと前のこと。

今使ってるやつ、古くなってきて調子もイマイチなんで、
新しいのを作ってほしいんです。

っていうご依頼を受けました。 

ライン上に組み込まれているグリップコンベアを新しくしたいということだったのですけど、その会社さんは以前に単体でのグリップコンベアを納めたお得意先様でした。 しばらく、案件もなかったので久しぶりの問合せ。w

で、既存機の状況を確認しつつ、採寸。 

前の工程から流れてきた製品をグリップコンベアで受けて、その底面にインクジェットで印字して、ウェイトチェッカーへ渡すというラインです。 

なんせ、ラインに組み込まれているので寸法には制約があります。 勝手な寸法で設計してしまうと、そのスペースに収まらないという事態を招いてしまうんですよね。 乗り継げなければ、ライン停止=生産がストップしてしまう。

なので、写真をとりつつ、現状の装置寸法をあたったのち、それを参考にしながら、リプレイスできるように設計しました。

出来上がったグリップコンベア(取り付け前)

ちなみに、グリップ時のベルト巾の調整は、2軸仕様なのでガタツキはありません! お客さんのところで以前は、かなり調整しづらかったようですが、これで作業性がアップしました。

バラしてみて、びっくり。

装置が完成して、先日リプレイス作業に行ってきました。 半日で終わるだろう… って、軽く思ってたのだけど、なんと! ちょっとした見落としがあって。 (汗) 

そのままでは収まらないという事態に。 納め先が近くでラッキーでした。 いったん、工場へ戻って、修正して、なんとか設置完了! 午前中に終わるつもりが、そのアクシデントで15:00すぎくらいの完了となりました。 まぁ、それでも、早い時間に終えて良かったです。 w 

1人作業だったんで、ちょっと背中が痛くなったんだけど。 だって、既存機はほとんど、鉄の塊のようはつくりで、重かったんですもの。(^_^;)  で、古い装置は処分してほしいって言われたので、回収してきたんです。 

持ち帰ってきて、処分するためにバラしてみたんですけど… びっくり!! 外観の古さを感じつつ、バラしてみると中も相当傷んでて…。 軸受の部分で、たぶん、偏荷重によるものだと思うのだけど、ベアリングの内輪で削れてしまってる状態で。 軸が痩せてしまって、ガタガタでした。 

このまま使い続けていけば、かなりヤバイ状態でした。 こと、ライン上で使われているので、それが壊れてしまうと仕事にならない状態に陥ってしまってるところでした。 

決断は、早めに!!

軸の状態って、バラして見ないことにはわからないのでタイミングがよかったのかも。 というより、『新しいのに交換する』という決断をこのタイミングでされて良かったのだと思います。

概ね、機械・装置ってやつは、動いてる状態だけをみて

まだいける。 まだ大丈夫!

って、いう感覚で使い続けられる場合が多いんですよね。 

もっとも、定期的にきちんと保全作業をしていれば、『大丈夫』な状態を把握できていると思われるので、もしもの時のような〝大事には至らない〟のだと思います。

…が。 保全活動をやっているにしても、その保全で『どこまで点検してるのか?』で大きく変わってくると思うんですよね。 見た目で動いているからというだけの感覚による検査なら、中身までは見れてないという状況を生みます。 

異音などがあれば、もう少し判断ができるかもですけど、そこの確認もなくて、ただ、『順調そうに』動いてるから大丈夫だろうっていう判断が危険なんです。 そういう場合では、どのタイミングで〝入れ替え〟の判断とか決断をするか? ってことが重要になってくるのかなって思います。

悲劇を生む前に。

まだいける、まだ大丈夫… 

ある程度の見識やスキルを元にした根拠な判断があって言ってるのなら大丈夫かもでしょうけど、そういうのもなく、動いてるからっていうだけの理由で判断してるのであれば、『もしも』があった際には、〝作業(操業)停止〟状態を生んでしまうんです。

それに、操業停止は避けたい事案ではありますが、もし、機械の老朽化が起因でスタッフに害が及んだとしたら… 

操業停止は売上げが落ちて最悪でしょうけど、スタッフに怪我や事故、最悪は… なケースをおもえば、そっちの方が一大事だと思えます。

特殊な機械であればあるほど、復旧には時間を有します。 例えば、今日潰れたとして、明日同じものをいれてくれ… などというわけにはいかないでしょうし、メーカーへ高圧的に話したところで、無理なものは無理です。

標準的な汎用品であったとしても、最近のメーカー側では、完成品として在庫をするというよりも、パーツをストックしておいて、受注してから組みあげるというスタンスも多いと聞きます。 となれば、その納期分だけ、工場の生産がストップしてしまうということに繋がってしまいます。

それに、機械が古い場合であれば、状況はもっと深刻になりえます。 製作会社が廃業していたり、交換するパーツそのものがなかったり…。

帰りがけに担当の方と話しをしてたのですけど、コンベアを作ってくれてたところが高齢で廃業してて… という状況らしいです。 今は何とか動いているからいい。 けど、ゆくゆくはわからない。 って、言われていました。

だからこそ。。

早めの対策が必要なんですよね。 備えあれば、憂いなし。


ちなみに、新規で製作したグリップコンベアの動画です。


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