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視覚障害者の方たちの買い物をもっと便利に! 新しい音声ガイダンス技術。

点字の件で、テレビのニュース番組にとりあげてもらったのが2017年のこと。


こんにちは、
大阪・柏原で、時短設計®の視点で〝合理化・省力化〟に向けた機械・装置をワンオフで手掛けています。 

ダイセイテッコウ けたろーです!

さて…

あれから …

「ブリスター包装機」を開発している仕事柄、ブリスターパッケージの形態とか、その包装の仕方を見ていて、

これって、もしかして…!

と、〝包装の過程で点字を打てばどうだろうか?〟いう発想を思いついて、それをメディアにとりあげてもらったのが、2017年のころです。 その当時は、メディアにとりあげてもらった流れで、単発の展示会とかにも出展したりもしました。

で、手応えは?? っていうと… 残念ながら…

ええことされてますね。

とか、

すばらしいですね!

とかという言葉は頂けるのですけど、それ以上のことは… 

こと、展示会の時に言われたのは、

この取り組みは素晴らしいと思うけど、
うちの商品は視覚障がいの方は使わないので!

とか、

こういうのは、その類の協会とか団体に
やらしたらええねん。

とかという言葉でした。 それを聞いたとき、とても残念な気持ちになりました。 皆、感心はあるようだけど、どこか他人事なんだよなぁって。 それに加えて、広めていくための自分の力のなさがありありと… 

点字は扱いにくい?

点字への取り組みで、点字のことを調べていて思ったことがあります。 それは、〝点字の使いづらさ〟です。 ボクは… というか、たぶん、皆さんそうなんだと思いますけど、

目の悪い人=点字が読める

あるいは、少し乱暴な言い方かもしれませんが、

視覚障がい者の方への対応は、点字をつけとけば大丈夫。

みたいに、半ば「自動思考」的に、〝イコール点字〟で片づけてしまいがちなんだと思います。 

で、ご存知でしたか?  

実は、点字の識字率(読めるかどうか?)は、10%程度なんですよね… 視覚に障がいがあるからって、全員がそれをよめるわけじゃない。 むしろ、読めない場合の方が大半を占めている… ということなのです。

なので、点字をつけてるから、それで対応は十分だ! なんてことを思ってると全然不十分なんですよ。 けど、付けてないよりはつけてる方が断然 良い に決まってるんですけども。

「期限」がわからないという問題。

視覚に障がいのある方たちは、

賞味期限や消費期限といった商品の〝期限〟がわからない。

という問題を抱えられています。 

健常者であれば、ごくごく当たり前の行為として、商品にかかれている賞味期限や消費期限といった〝期限〟の情報をみて、それを参考に大丈夫かどうかの判断をしているのだと思います。 余談ですけど、期限に厳格な方は、一日でも期限がすぎるとポイするのだとか… (^_^;) 

まぁ、その話は置いといて… 

目が見えないという場合、そういった情報を得たり、知る手段がないため、酷いケースでは、口に入れるまでわからない… という話を聞いたことがあります。 匂いに敏感ではないケースを考えたら、やむを得ないのかもしれませんね。 でも、そんな状況では彼らの健康を損なう可能性だって否めないわけです… 

_ なので、考えました。

「包装過程でパッケージに点字を施す」ということをリリースして、すぐくらいから新たな着想が浮かんできました。 

それまでは、たぶん、点字がもっとも適した方法… だったのかもしれません。 けど、今の世の中を考えてみれば、〝スママートフォン〟という最強に近いデバイスがあって、しかも、すぐ手元にある。 しかも、皆、手軽にそれを扱うことができる。 そんな状況を考えてみれば、

これは使えるな!

って思ったんです。 何が使えるか? って、それは、

QRコード!

今でこそ、多くの商品にQRコードが採用されて、パッケージのデザインの一部になってますよね。 自慢じゃないのですけど、ボクは、QRコードが今よりもメジャーになる前から名刺にとりいれたりしてました。

Youtubeとか、自社のWebサイトとか、それなりのサイトを準備しておいて、そのURLを使ったQRコードを名刺に貼り付ける。 そうしておけば、スマホで簡単に読めて、簡単にサイトへ誘導することができる。 …すごく便利ですよね!

その発想から、QRコードで音声を読み上げるようなことができないのかな? って思ったんです。

けど、目の悪い人って、スマホが使えるの? って、思いますよね? それが、使えるんです、普通に。 スマホには、『アクセシビリティ』という機能が〝標準〟で搭載されています。 それを考えると、やっぱり、西洋的な知見は進んでいるなって思うんです。 

スマホの原型は日本が先行していたと聞いたことがあるのだけど、こういったことへの対応は、日本人って疎い。苦笑

標準的に搭載するってところが、アメリカ人的だなって、 さすが! って思います。 

現状あるもの。

調べていくと、音声を使ったものって他にもありました。 けど、いずれも、専用のアプリが必要だったり、もしくは、Web上に〝造りこんだ〟ページを準備して、そのページの内容を読み上げる… といった感じのものがほとんどなのです。

それはそれでいいとは思うのですけど、ボクが思っているイメージはそれとはちょっと違っていて…

結局、そういった〝情報〟って、一種の『固定的な』情報ですよね。 まぁ、キャンペーンの情報などは期限があるから変わるよ! って言われるかもですけど、でも、その情報はキャンペーン期間中はずっと使えるわけで、日々変わるというものではありませんよね?

ところが、賞味期限や消費期限といった情報に関して言えば、どうでしょうか? 

これらの情報は生産するたびに変る性質をもっています。 つまり、例えば、「今日」の生産品に対して設定する〝期限〟と、『明日』生産する品への〝期限〟は変るということです。 

現状を知る限り、これに対応した音声の仕組みはない… と思います。 もっとも、やろうとすればできた… のだと思いますけど、どこもやってないのが現状ではないでしょうか?

ボクが思っているイメージっていうのは、買い物などをするとき、あるいは、買い物をするときや、家に帰ってきた後の世界をもっと楽にできれば… ということなんです。 

「困ってるんです!」って言われたこと。

点字の件でメディアに出た時に、ある視覚障がいの方から電話を頂いたんです。 彼女曰く、

点字が入っていても、内容まではわからないのがつらいんです。 それに外形が同じだと、触っても中身までわからない。 私たちはそれで苦労しているんです 

電話口で切実にそれを語られていて、それがボクの頭から離れずにいました。

のち、視覚障がい者の友人がいる人と知り合いになって、色んなことを教えてもらいました。 そして、その一つが食品の賞味期限の問題だったんです。

誰もがわかりやすい仕組みを。

包装関連の仕事をするようになって、特に最近感じることなんですけど、今の包装って、『健常者』に向けた物が多いなって思うんですよね。 イージーピールで非力な人でも開けやすいとか、デザイン的に〝見やすい〟、わかりやすいという風にはなっています。 大部分が、『見えること』が前提で考えられています。 これって、企業側の理屈から言えば、当然… なのかもしれないです。

でも、『目が不自由な』という分野では、あんまり進歩がないような気がするのです。 それに関して、こんなエピソードがあります。

QRコードを使った音声ガイダンスを考えて、どうやってそれを広めていけばいいのか? 

ちょっと、わからなくなって、某セミナーに参加したんです。 そのとき、セミナー講師に、『どうすればいいでしょうか? 何か、広めていく策はないですか?』 って聞いたら、彼曰く…

やろうとされていることは意義があると思うんですけど
商売で考えると、需要がねぇ。
視覚障がい者の〝パイ〟が小さくて、難しいですよ。

なんていう言葉が返ってきました。 実際、ネットで『視覚障がい者数』で検索すると、人口比率ではそれほどでもない数でした。 利用人数が限られてしまうから、商売としては成り立たない。

確かに… 商売からすればそうなのは頷けるのだけど、それを言ってると何も始まらないのではないか? そりゃ、正直なところやる以上は多少の利益は欲しい。 けど、全員がその考え方で進むと、平等な世の中にはならないんじゃないの?

って、思ったんですよ。

先に話した通り、ボクが持っているイメージは〝誰もが扱いやすい仕組み〟をリリースすることです。 

買い物する時のことを考えると、その時には誰かの介添えで買うことができると思います。 でも、買って帰った後は、どうでしょうか?? 一人になったときにでも『判断できる』という環境があれば、もっと楽になれるじゃないのか? って思うんです。

このあたりのことは実際にヒアリングしたわけじゃないので、自分勝手な空想なんですけどね。 (汗)

_にしても、手段としてあれば、全くないよりはいいんじゃね??  って思うんですよ。

こと、賞味期限や消費期限といった期限付きの情報だけじゃなく、『そのもの』をもっと簡単に知れる仕組みがあれば、より使い勝手がよくなるんじゃないのかなって思うんです。

困っているのは他にもある。

あの時の電話口の彼女は、『形だけじゃ判断できない場合がある』って言われていました。 

例えば、CD-RとDVD-Rの分別。 双方、外形は同じですよね? 目が見えてでこそ、パッケージに書かれている名前で判断ができます。 でも、その二つを目の前に出されて、目をつむって判断してみろ って言われたら、どうですか?

どっちがどっちか、わからないと思います。 

また、もっと身近な例で言えば、お酒には〝おさけ〟と点字表記がなされています。 でも、その中身が、『ビール』なのか、『酎ハイ』なのか、『カクテル』なのか? 飲むまでわからないのだそうです。

調味料なども恐らく、一緒ですよね。 ボトルの形状も似通ってるし、目が見えてても、パッと見ではわからない場合もあります。 ウスターソースととんかつソースがそれですよね。w

ちなみに、考えた仕組みは期限付きでなくても設定できるようにしてます。

QRコードを使った音声ガイダンス。

得意先のプリンタメーカーさんに協力してもらって、サンプルを作ってみました。 使用したのはサーマルプリンタといわれる産業用のプリンターです。 主に、袋物、例えば、パンとか、袋入りのお菓子だとかの賞味期限の印字に使われています。 

今回、デモを依頼してQRコードを印字してもらったんですけど、そこで思わぬ成果が! 

ボク自身、毎回日付を含む全部のデータを入れなおしての運用になるのかな… って思ってたのですけど、違ってました。 プリンタがもってる〝日付部分〟の項目を挿げ替えれば、自動的に日付を入れ替えて印字してくれる… ということがわかりました。 

つまり、例えば、『賞味期限:2025年04月10日 xxxx』(xxxxは商品の名前)で登録した場合、毎回、全部を入れなければならないと思っていたのが、日付の部分を自動的にプリンタのアプリが更新してくれるということです。

なので、一度設定してしまえば、商品名が変らない限り、日付が自動更新されて印字できるということ… うれしい発見でした。 けど、全メーカーでやったわけじゃないので、少なくとも、デモを依頼したメーカーの機種では、それができるということです。

イメージは、こんな感じ。

スマホでQRコードを読み取って音声できくというのが、こんな感じです。

仕組み上は、期限付きでない商品でも対応ができます。 商品名だけを登録するということも可能です。 能書きのような長い商品説明よりも、もっと直感的な内容をお知らせするということがコンセプトです。

例えば、「プロセスチーズです」だったり、『とろけるチーズです』だったり。 『石鹸です』『化粧水です』『日焼け止めです』『チョコレートです』… など、色んなところで使えます。 


【お願い。】
アプリケーションの運用については、サブスクにて利用して頂ける形式で考えています。 

大手さんよりも、中小規模な生産者さん、あるいは小売店がいいのかなって思っています。 『これ!!』 って思われた方、あるいはご紹介できそうなところをご存じの方、お問合せ頂けるとうれしいです! 


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