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【機械の安全対策】3枚式の引き戸。

機械を考える上で、ちょっと悩ましいことがあります。


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さて、今日のテーマは…

どうする? 安全カバー

機械の安全カバーについて、ひと昔前までは、今ほどやかましく言われることもなかったような気がします。

客先によっては、

カバーで値段が高くなるんなら
カバーいらんから、安して~

などというところもあったりして。 あ、これはジョークで言ってくるんじゃなくて、真顔です。 大阪ですから~。w

その一方で、カバーに関してはものすごくナーバスになる企業さんもあったりしました。 某電工大手のP社さんがそれ。 こちらからすれば、「それはあり得ないだろう。」とか、「そこまでするやつおらんやろ?」 みたいな箇所へのカバー要請があって、担当スタッフさんが、

予算が合わないと思うので
必要個所は自分たちでやりますんで。

… たしか、そんなことを言ってくれたのを覚えています。 

まぁ、安全カバーへの考え方は、会社さんによってそれぞれ。 でも、『そこまでするか? そこまでいるんか?』というくらい対応して十分なような気がするのもうなづけます。 なんせ、機械運用上の事故って、想定を超えたあり得ないところで起きますもんね。 

意外と悩ましいのです。

カバーを考えるのって、意外と悩ましいんです。 それで以前は、『とってつけた』ような〝如何にも!〟って感じのカバーリングになっていました。 機械ができてから、後づけでカバーを考えるという感じ。 汗 

カバーを含めた機械設計になっていなかったのは否めないです。 それは、機械への安全扉も同じくで… なので、昔の機械はデザイン性がまったくなってなかったんですよね。。

扉式は、スペースがいる

機械への安全扉を考えたとき、ヒンジを使った〝扉(ドア)式〟は、その開閉時に意外と大きなスペースがいるんです。 ヒンジ部分を中心に扉の巾分の旋回半径がいる… なので、機械の設置スペース(フットプリント)とは余分なスペースが必要になります。 

壁際に置きたいとかという場合、扉開閉部分を考慮していないと、メンテナンスができないなどという弊害がでてしまいます。 という問題を回避するため、引き戸式の扉を設定しました。

3枚式の引き戸。

ヒンジ式の扉と違って、引き戸にすれば開閉スペースが不要になります。 壁際に置く際にも、人が通れるスペースとメンテナンスに必要な空間さえ確保できれば事足りるので、省スペース化が図れます。

2枚式の引き戸なら、もっと簡単に済むのですけど、今回の場合では、機巾が広くて戸1枚当たりの巾が大きくなってしまうのと、2枚の場合は開口部分が狭くなってしまうため3枚式を採用しました。 なのですけど… 真ん中の戸をどうするか? というのが、ちょっと厄介でした。 開け閉めする際に。真ん中だけフリーになってしまって安全用途ではなくなってしまうキライがあるんです。 

開け閉めする時に、真ん中の戸もひっかけて動くように考えました。 というわけで、こんな感じのができました!

ちなみに、この安全扉はブリスター包装機への適用です。


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