小物用 回転装置
医療用途で使われる小さな円筒形の容器部品があって、その外観を画像検査用のカメラで検査したいとの依頼があったんです。
円筒形の容器部品の円周方向をぐるりと1周検査したいとのことで、セットは手作業でやるから回転できるような装置がほしいとのことでした。
容器の一部を爪みたいなものでグリップするという方法もあるのですけど、その方法では、グリップした個所が隠れてしまって検査ができなくなってしまうので、却下しました。 固定時に安定できて、且つ、スムーズに回転できる方法… を考え、〝吸着して回転させる〟方法でということにしました。
吸着回転。
ステージ(回転台)は中空(パイプ状)になっていて真空引きしてます。 訳あり(守秘義務)で具体的なワーク形状はお伝えでず、お見せすることはできないのが残念なのですが… ワークを差し込み、真空引きで固定し、ステージを回転させるという動作の装置になります。
画像中、右側の〝棒状〟の部分がワーク設置用の真空引きするステージになります。 左側がカメラ器材のステージです。 カメラは専用のステージで前後と上下の微調整が可能です。 カメラの向かい側に照明(上下)を設置するようになっています。
今回は、画像検査を主体に業務をされている会社さんからのテーマでしたので、カメラを取り付けるということでブラケットなどを製作しています。 が、その部分を変えれば、産業用インクジェット用途でも使えます。 むろん、他にも使い方はあると思います。
動画で。
動作を動画でご覧いただけます。 デモ動画です。 実際のワークをお見せることができないので、疑似ワークを使っています。
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