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産業用インクジェットの運用。 些細なことだけど大事なこと。

産業用インクジェットを扱っていくにあたって、作業上、意外と盲点になるポイントがあります。 ご存知でしたか?


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さて、今日のテーマは…

ほんの些細なことなのだが…

日々の生産活動の中で、〝安定して〟産業用インクジェットを使っていくためには、日ごろのメンテナンスが不可欠です。 

メンテナンスを怠ると鮮明な印字ができなくなり、最悪は印字そのものができなくなってしまいます。 とりわけ、プリントヘッドの清掃作業が日常メンテナンスの主たる作業です。 最近では、自動洗浄してくれるような機種もあるようですよね。

でも、そんな機能があったとしても洗浄などのメンテナンスを行う際には、印字を行っているポイントから、一旦、プリントヘッドを取り外してという作業が必要になります。 

この時、注意したいのが、元に戻したときの再現性です。 再現性とは、

前回と同じ状態に戻せるか?

ということです。 要は、取り外し、取り付けの作業にて、毎回同じ状態になるか? ということです。 再現性がないと、前回と同じ印字の状態にならないという事態が起きます。 

商品を並べた際に、文字のサイズがバラバラとか、位置が変わっているなどというのは避けたいですよね。 

この点、中身の製品自体にはなんら影響のないことなので、特に問題視されなければ、関係のないことなのかもしれませんね。 しかし… 「商品の品質を維持していく」ことを考えると、こういった文字の大きさや位置がずれても放置・黙認するという体制・体質がいいのかどうか… 

〝別にこれくらいええやんか。〟と思って作業を繰り返していると、それが歪になって、どこかで大きな影響を与えてしまうこともあり得なくはない… と思うんですけど、如何でしょうか? 考えすぎ? 苦笑

とはいうものの、日々の実務の中で〝あれを確認しなさい。〟〝これを確認しなさい。〟と作業への指示ばかりが増えてしまったのでは、作業効率も低下するどころか、スタッフのやる気もなくなってしまいます。

むろん、注意して、確認しながら作業するというのは大事なことです。 でも、スタッフへその作業を強要するより以前に、ミス自体が起きにくい環境にするということが工場を運営していく上でのポイントだと思うのです。

プリントヘッドの形状で。

産業用インクジェットプリンターで考えてみると、プリントヘッドの形がメンテナンス後の再現性に大きく関わってきます。

どういうことか? というと… 形状が付け外し時に影響を与えているからです。 これは、四角い形状のプリントヘッドと、円筒形のプリントヘッドを考えてみればすぐに理解できます。 下の図は、イメージなのですが、

四角いプリントヘッドは、〝回らない〟ので位置決めが容易にできます。 一方の円筒形の場合では、〝回る〟ので、取り付け方を誤ると文字のサイズなどに影響が生じます。

円筒形を採用しているメーカーは各社あります。 四角いのも各社。 インクジェット自体への考え方が分かれてると言ったところでしょう… 

恐らくの勝手なイメージなのですけど、円筒形は筒状なので、製作コストも安くできるのかも。 また、ヘッドを固定する治具も簡素化できるので、そういう意味からすれば、(メーカーから見て)全体的にコストを抑えることができる… のかなと。

でも、この点は、実際の作業する側からすれば、真逆の要素を含んでいます。 要は、治具等は安上がりになるかもしれませんが、作業にかかるコストがかかってしまうということです。 

でも、安心してください! いい方法があります!

「些細なこと」で、快適な作業性を実現。

円筒形のヘッドの弱点は、取り付け時に〝回ってしまう〟ことです。 なので、回り止めを考えたら、作業は概ね、スムーズにできるようになります。 

回り止めだけ考えれば、事は足りるのですけど、脱着時の作業性を考えるともう一声ほしいところ… という考えでつくったのが、こちら。

再現性良く、もっと素早く操作できるホルダーを作りました。 

些細なことなのですけど、この〝些細なこと〟が作業性をたかめ、強いては、生産時の品質を高めることに繋がっていきます。


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※ 自社専門サイト〝マーキングコトはじめ〟より転載・リライト