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産業用インクジェットプリンタの運用で大事にしたいこと。

最近主流になってる産業用インクジェットプリンターについて、その運用にはちょっとしたコツがあるんです。

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さて、今日のテーマは…

印字を行うために。

便利ですよね、産業用インクジェットプリンター。 

ロットコードとか、賞味期限、消費期限などが印字できて、データの管理も楽にできる。 トレーサビリティも容易に確保できて、かつ、一昔前に比べて価格も下がりつつあるので使われているところが増えています。

ところで、産業用インクジェットを既に使われている方、もしくは、これから導入しようとされている方に少し質問があります。

きれいな印字を行っていくための基本とは?

なんだと思われますか?

まず、印字を行うためのキホン。

その前に、産業用インクジェットプリンタに関するおさらいをしておきますね。 

ご存じの通り、産業用インクジェットプリンタ(IJP)は、それ単体では印字ができないのです。 IJPを買いました、置きます、さぁ! って、準備したとしても、単体では何の役にも立ちません。 

では、どうすれば印字ができるのか? というと、

プリントヘッドを固定し、印字したい対象物を動作させる。 
もしくは、印字したい対象物を固定し、プリントヘッドを動作させる。 

いずれかの処理が必要になり、それを行う器材が必要であるということです。

気をつけたいこと。

端的に言えば、モノを動かすか? ヘッドを動かすか? ということなのですけど、実は、これがとても重要なことなのです。 IJPを導入される際には、概ね、その本体については、性能やら、使いだってだとか、なんだかんだと深く言及される場合がほとんどです。 

確かに、本体の性能も大事なことなのですけど、正直なところ、ここ最近のメーカー間での性能差というのはそれほど開きがありません。 A社がxという機能をつけたら、B社も! という具合で、コモディティ化が進んでいるんです。 (※ コモディティ化とは、端的にいうと『どんぐりの背比べ』状態のこと。 機能・性能に差がなくなり、どこを選んでも同じという状態。) 率直に言って、性能だけに主眼を置くのはあまり意味がないのです。 

気にすべきは、むしろ、外側の部分。 つまり、周辺の器材をどうするか? ということです。

モノを動かすにせよ、ヘッドを動かすにせよ、いい加減に器材を選んでしまうと、印字作業に支障を来してしまうのです。 きれいな印字をするどころではなくなってしまいます。

ポイントは、IJPを使って、どんな対象物へ、どのように作業をしていくか? ということです。 

〝モノを動かす場合〟での重要なポイント 3つ。

ヘッドを固定し、〝モノを動かす〟アプローチでのIJPの運用を考えた時に、押さえておきたいポイントを3つほど挙げておきます。

1.安定した搬送。

〝モノを動かす〟場合での、一番、簡単な方法が、ベルトコンベアを使った方法です。 しかし、注意したいのは、コンベアと対象物とのマッチングです。 その場で安定感のあるようなモノであれば、一般的なコンベアでも比較的容易に搬送が可能です。 しかし、ボトルなど自立しにくいモノに対しては、安定搬送が難しい場合があるため、注意が必要です。

また、搬送は印字位置と密接な関係があるため、ただ単純に安定した搬送ができたとしても、希望する印字位置が扱えなければ意味をなしません。 印字位置を確保しながら、安定した搬送ができることが重要です。

2.安定したヘッドの固定

安定した搬送ができたとしても、ヘッドが安定しなければ意味がありません。 ヘッドの固定が、正確に、確実に行なえることが重要です。

3.再現性の確保

一般的に、IJPの運用では多品種を扱う場合が多いです。 ヘッドの位置調整などに際しては、各品種に応じた再現性が必要になります。 また、対象物の搬送に対しては、毎回同じ姿勢が確保できることが条件になるため、全体として、毎回同じ状態・条件で印字が行える環境が大前提となります。

〝ヘッドを動かす場合〟 での重要なポイント 3つ。

モノを固定し、〝ヘッドを動かす〟アプローチでのIJPの運用を考えた時に、押さえておきたいポイントを3つほど挙げておきます。

1.安定した移動

モノを動かす場合と同じく、ヘッドを動作させる場合でも同じく、安定した動作が必要になります。 こと、ヘッドを移動させる場合には、速度帯も重要なポイントになります。 ヘッドのスピードが一定でない場合、印字に影響が生じます。 加減速を伴う動作の場合、加減速部分を脱した安定速度帯域での印字が望ましいです。

2.安定したヘッドの固定

ヘッドをダイレクトに動作させるため、もっとも重要な要素になりえます。 移動体に対して、しっかり固定されていなければ、印字にも影響が生じます。

3.再現性の確保

ヘッドの動作に対する繰り返し性能です。 ヘッドを動作させて印字を行う場合、毎回、同じ動作を繰り返す必要があります。 


モノにしても、ヘッドにしても、結局のところ、ポイントは同じくなのです。 なので、その辺りをケチって選んでしまうと、のちのち、えらい目に遭います。 そこは、注意してくださいね。

事例。

モノを動かす場合、ヘッドを動かす場合でのそれぞれの場合での製作事例画像を挙げておきますね。

モノを動かす。 コンベア

モノを動かす。 ヘッドスタンド

ヘッドを動かす。


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※ 自社専門サイト〝マーキングコトはじめ〟より転載・リラ