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そもそもの自動化を考えてみる。

機械を作っていく際に、よく話題になることがあります。 これは、最近のテーマでもあるんですけど…


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さて、今日の話題は…

自動化って、どうなん?

特に、印字機器に向けた搬送装置などの依頼の時によく話題になるのですけど、それは、

自動供給装置をつけるか、つけないか?

という点です。 要は、自動化するか、しないか? ということなんです。

つけない という選択をされるほとんどの言い分が、

自動供給装置をつけるのはいいけど、
機械代が高くなるやん…

と、だいたいそんな類のことを言われます。 コストがかかるから いらない という言い分です。

もちろん、予算的な状況もあるでしょうけど、この言い分をされる大部分の方には、機械をよく知らず、また、将来を見据えていないなという印象を受けるんです。

まぁ、これに限ったわけではないのですが、何分にも、〝お金〟が絡んでくるので致し方のないことなのかもしれません。 でも、目先のことだけに注目して対処的に考える人が多いのは否めないです。 

キツイいい方かもしれませんが、金額だけに固執し、先を考えていないという風に見て取れます。

確かに、自動供給装置をつければ、その分機械代はアップします。 手作業による対応に比べたら、その差は歴然に大きくなるのも否定しません。 でも… なんです。

将来へのビジョンは?

機械の導入については、〝そもそも〟のところを考える必要があると思います。

手投入の方が手っ取り早いし、機体も安い。

という考えも往々にしてあるのでしょうけど、でも、その結論付けはちょっと待ってほしいと切に思います。 

なぜか? 

それは、現在の社会環境や経済の動向を見ていれば、明らかだからです。

ご存じの通り、コロナ2019(新型コロナ)で、社会構造が一変しました。 また、少子高齢化は、着実に進んでいて、ここ最近はそれがすごく顕著になってきていますよね。 仕事はあるのだけど、人材(財)が集まらないという状況がいろんな業界で起こっています。 製造・生産現場では、人材不足もさることながら、作業スタッフの高齢化も深刻な問題になってきています。

会社として、存続していくためには、こういった社会環境の変化や自社をとりまく状況の変化を敏感に捉え、如何に対応していくかがポイントになっていきます。 

対応するというよりも、『適応していく』という方が適当なのかもしれません。 ダーウィンの進化論曰く、

生き残りとは、如何にその環境に適応していくか?

ということらしいです。 

〝過去もよくて、今もいいから。〟 という理屈で、今後もそれが永久的に続くという認識は、少し浅はかというか、早計だと思います。 取り巻いている状況、環境への動向をしっかり認識し、将来へのビジョンを明確にしていく必要があると思うんですけど、如何ですか?

ゆでガエル のたとえ話。

最近、少し話題になったかも… な、〝ゆでガエル〟の話しはご存知ですか? 流行になった理由は、恋愛に関してだと記憶してるんですけど… まぁ、そこは置いといて。w 

ゆでガエルの話しは、〝ゆでガエル理論〟とも言われているようですよね。 

水の中にカエルをいれ、その水を徐々に熱くしていく。 カエルはその変化に気が付かず、やがて死んでしまう… 

というたとえ話です。 

これは会社経営を如実に表している話でもあることから、広く知られています。 結局、環境が大きく変化しているのにもかかわらず、その変化に気が付かず、気が付いたころには手遅れ… ということです。 これって、ここ最近の状況に似ていると思いませんか? 特に、少子高齢化のところとか。

自分ところには関係ない… または、まだ大丈夫だ! などという気持ちで捉えていると、トンデモナイ結果が! になってしまうかもしれません。 

自動化という選択肢。

とりまく環境を考えれば、自動化という選択はものすごく有意義なことと言えます。

例えば、スタッフの面で考えてみれば、自動化することで人手が要らなくなります。 もしくは、人による作業が減ります。 あるいは、今までよりも小さい力で作業ができるようになります。

作業が減る、労力が減るということは、つまり、今までの人材で、今まで「以上に」仕事を回すことができるというわけです。 それに加えて、浮いた部分を別の作業に回せるといったことも考えられます。

自動供給装置を搭載するという例で言えば、人手による作業はワークのセットや交換時くらい。 あとは、全ておまかせ。 しかも、処理数は機械能力によるため、ムラがほぼありません。 つまり、作業への計画が立てやすいという状況を生みます。

仮に、手作業での場合を比較してみると、ワークの投入は人の作業になるため、スタッフへの拘束時間が発生します。 逆に言えば、スタッフのつきっきりでの投入になるため、スタッフへの拘束時間が長いということです。 また、投入のスピードはスタッフのスキルに依存してしまうため、処理数にはムラができてしまいます。 加えて、スタッフには休憩が必要ですので、休憩時間中は対応できないということになります。

ちなみに、自動供給の場合、休息時間前にセットしておけば、その時間中も稼働し続けてくれます。 

自動化を目指す方がいいのか? 手作業でスタッフに頼る方がいいのか? むろん、賢明な経営者であれば、費用対効果を十二分に算出されると思います。 

…としたとしても、その目線(スパン)をどこまで広げるか? が重要になってくると思います。 それは、短期で計るか? 長期的な目線で考えるか? ということです。

概ね、自動化によるメリットがでてくるのは、短期ではなく長期です。

作業現場を取り巻く環境を長期レンジで捉えるのであれば、自動化という選択が、ますます重要となってきます。 

ただ、それらの導入を単なる〝出費〟として捉えられるのであれば、自動化は考えない方がいいです。 

自動化とは、工場をよりよくしていくための〝投資〟であり、また、それが投資である以上、工場をさらにより良くしていくという【向上への使命】がそこには存在しています。 

だとするなら、どうでしょうか? 同じお金を使うのでも、『出費』という感覚と〝投資〟という感覚では歴然の差があると思いませんか? 

どうせなら、自動化を『投資』として受け止め、工場をより良い形へ適応させていきたいですよね。


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※ 自社専門サイト〝マーキングコトはじめ〟より転載・リライト